タイトル | ロジカとラッカセイ |
---|---|
著者 | 紀ノ目 |
とある惑星で暮らす、ロジカとラッカ。彼らは、暇つぶしに穴を掘って”謎の円盤”を手に入れたり、(中略)毎日楽しく過ごしている。その惑星には、まだまだふたりが知らないことが沢山あって……。遠き惑星《みらい》で生きる”ひとびと”のすこしふしぎな日常《ものがたり》、開幕‼ |
2018年8月15日に刊行された初版の帯にはこう記されています。
”人類が滅んだとしても
ひとりぼっちじゃないよ。”
”ほのぼのダークな世界観が大反響!!”
本作のテーマは『他者との関わりの中で自分や相手に影響し合うこと』だと思います。例えば、第1巻第6話ばけものバクバクに登場する『バクバク』というキャラクターを取り上げることにしましょう。
バクバクは見境なく平らげてしまう故に恐怖を抱かれていますが、主人公達に手当をしてもらったことがきっかけで、食べることを褒めてもらう機会を得ます。人間の少女『ラッカセイ』とバクバクは倫理観の異なった生物ですが、それを理解して尊重することで、テーマである影響が生じていきます。
今、私達は他者との関わり方について改めて考えているところですが、この本はそのことについて考えるきっかけに溢れています。
