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日常のリスクを感じる今だからこそ

S.T.

2017年3月 日本文化学科卒業

タイトル 避難所に行かない防災の教科書
著者 西野弘章
実際の被災経験をもとに、「逃げなくてもいい防災」をテーマにしたノウハウを紹介した一冊。自宅のDIY補強や、ライフラインの自給自足や備蓄の備え方、被災後の避難・待機方法など、写真やイラストを多く使って分かりやすく説明してくれています。巣籠もりの今、新しい意識を与えてくれます。

家にいる時間が圧倒的に増えた今年。
気づけばベッドが替わり、本棚を買い換え、床や棚はピカピカに磨かれ、部屋はすっかりきれいになっていました。
普段忙しくしている間は気にしないものですが、自分の家・部屋の変化が、どれだけ自分に影響があるのか、分かるようになりました。
これはこれでチャンスと思い、片付け+αができないかと思っていたときに見つけたのがこの本でした。
この本は、DIYアドバイザーも務める著者が、2019年に大型台風に被災した経験をもとに、「逃げなくてもいい防災」をテーマにしたノウハウを紹介しています。 自分でできる自宅のDIY補強や、ライフラインの自給自足や備蓄の備え方、実際に被災した後の避難・待機方法などなど。幅広い内容を、写真やイラストを多く使って分かりやすく説明してくれています。
ほぼ全ページに一言防災メモが書かれていたり、外部の情報サイトをQRコードで紹介してくれたりと、とにかく読みやすいのがオススメポイントです。
災害は私たちの事情を待ってはくれません。感染症とはまた違う、身近に確かに潜むリスクです。けれど、「何とかなるだろう」と思って日頃の備えを忘れがちなのもまた事実。
日常のリスクを感じる今だからこそ、小さいことから備えを始めてみませんか?
私もこの本を読んで、本棚の配置を変えてみたり、缶詰やレトルト食品の見直しをやってみました。
ぜひ一度、家の中を見渡してみてはどうですか?

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